審美歯科
欠損歯の修復や治療が目的ではなく、歯の形態や色調、歯並び、歯肉の形態やスマイルライン等、「もっと見た目を良くしたい」という患者さんのご要望にも様々な形でお応えできます。近年、患者さんからの需要が増大したことにより新技術が開発され、より手軽に審美歯科の施術を受けていただけるようになりました。
ラミネートベニア
歯の表面を薄く削り、その上に薄い板のようなものを貼り付けて、歯の形態や色調を改善させる方法です。感覚としては、つけ爪のようなものですが、つけ爪と違い、剥がれる事はありません。
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ラミネートベニア |
術前 |
術後。色、形態ともに改善しました。 |
セラミック
虫歯治療などで歯を削った後につめたり(インレー)かぶせたり(クラウン)する素材のひとつで、天然歯と同じような審美性が得られます。虫歯の治療が目的であっても、セラミックは保険がきかないため、お支払いが高くついてしまいますが、ハイブリッドセラミック(セラミックと樹脂の複合素材)を使用すれば、オールセラミック(100パーセントセラミック素材)と同じような審美性を比較的安価でご提供できます。
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虫歯治療で金属のインレーが入っている状態。 |
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ハイブリッドセラミックのインレーを作製。 |
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審美的に修復できました。 |
ハイブリッドセラミック・ブリッジ※
(※注:ファイバーコアを用いる事により、金属を使わずにハイブリッドセラミックによるブリッジが作製可能となりました。)
メタルボンド
金属のかぶせ物の上にセラミックを焼き付けたもので、セラミックと同じように天然歯のような審美性が得られます。
歯肉のブリーチング(歯茎の漂白)
レーザーを歯茎に照射することにより、沈着したメラニン色素の蒸散がはかれます。わずか5分間程度の施術で歯茎の黒ずみを除去し、歯肉を明るい色にすることができます。
ホワイトニング
近年では、日本でも欧米なみに「歯を白くしたい」と訴える患者さんが増えています。白い歯は清潔感を出し他人に好印象を与えることができるため、女性の患者さんはもとより、例えばビジネスの商談や就職活動において有益だと期待なさる男性の患者さんもたくさんいらっしゃいます。ホワイトニングはすべて保険のきかない施術になりますが、比較的安価で試していただける方法もありますから、一度体験なさってみてはいかがでしょうか。
ホワイトニングとは、その名のとおり、「歯を白くすること」ですが、当医院では、その中でも「歯を削ることなく白くする方法」をホワイトニングと定義付けております(歯を削って白い修復物をつける方法は審美歯科の項目をご覧ください)。ホワイトニングには、薬剤で歯を漂白する「ブリーチング」や、樹脂のコーティングを施す「歯のマニキュア(ホワイトコート)」などがあり、また、当医院では市販の歯磨き粉に代えて普通に使用するだけで手軽にホワイトニング効果が得られる漂白剤配合歯磨き剤なども扱っております。「漂白」と言うと、歯や歯茎にダメージがあるのでは、とのご心配があるかもしれませんが、当医院で扱っているホワイトニング剤(すべて米国製)は、FDA(アメリカ食品医薬品局)やADA(アメリカ歯科医師会)によりその高い安全性が認められており、すでに世界各地で何十万という人々が同じ薬剤によるホワイトニングを体験しています。漂白剤の安全性については、どうぞご安心ください。
あなたにあったホワイトニング法は?
薬剤によるブリーチング(歯の漂白)
ホワイトニングの成分である、過酸化尿素を配合したジェルを歯に塗布して、歯を漂白する方法です。ご自身のライフスタイルにあった方法をお選びください。
1.オフィス・ブリーチング
- 患者さんにご来院いただき、歯科医が施術する方法です。
- 歯に直接、高濃度のジェルを塗布して短時間で漂白させ、約1時間で施術が完了します。
- 短時間でホワイトニングの効果が出ますが、元の状態に戻りやすいという欠点もあります。
- 刺激の強い高濃度の薬剤を使うため、前歯など人目につきやすい一部の天然歯だけがホワイトニングの対象となります。
- 歯の表層のみが白濁して不自然に見えてしまう場合もあります。
- 数日後に結婚式がある、または明日の面接までにどうしても歯を白くしたいなど、即効性のある結果を出したい方にお奨めです。
2.ホーム・ブリーチング
- 歯科医の指導の下、患者さんが自分自身で行う方法です。
- 患者さん専用のトレー(カスタム・トレー)の中に低濃度のジェルを流し込み、それを数時間歯に装着することによって、歯を漂白します。カスタム・トレーは患者さんの歯型をもとに当医院で作製します。
- 都合のよい時間にご自宅で行えます(就寝時や日中、2時間装着)。
- 安全な低濃度の薬剤を使うため、上下顎全ての歯を漂白できます。
- さまざまなメーカーのブリーチング剤を常備しておりますので、体質的にあったものをご用意できます。
- 効果が出るまで2~3週間程度の期間が必要です。
- 施術効果が比較的長続きします。
- 自然に近い色調で、違和感のない白さを得られます。
- 時間をかけて、少しずつ確実に、自然な白さを求める方にお奨めです。
3.トレホワイト・ブリーチング
- 歯科医の指導の下、患者さんが自分自身で行う方法です。
- 低濃度のジェルが入った、使い捨てのトレーを1時間装着することによって歯を漂白します。歯型は取りませんので、すぐにご自宅でスタートできます。
- 都合のよい時間にご自宅で行えます(就寝時や日中、1時間装着。)
1クール約10日間で終了します。 - 安全な低濃度の薬剤を使うため、上下顎全ての歯を漂白できます。
- ホーム・ブリーチングほど薬剤が歯の内部に浸透しないため、着色が強い歯には効果が出にくい場合があります。
- 効果は若干弱めですが、手軽にできるので、着色が軽い方にはお奨めです。
4.ブリーチング剤(漂白剤)配合歯磨き剤(過酸化尿素配合)
市販のホワイトニング用歯磨き粉は、酸やその他の有効成分によるホワイトニング効果がうたわれているようですが、実際はそのほとんどが研磨剤を含んでおり、研磨剤で歯の表面についたシミやヤニをこすり落とす方式になっています。確かに研磨剤は歯の表面についた汚れをよく落としますので、歯を一段と明るくさせるのですが、汚れのついていない歯に使用すると、健康な歯のエナメル質を傷つけてしまう上に、ホワイトニング効果も得られません。当医院では、歯を傷つける研磨剤を一切配合せず、しかも市販の歯磨き粉よりもずっと確実なホワイトニング効果が期待できる過酸化尿素配合の歯磨き剤を扱っております。過酸化尿素は、前述のブリーチング剤(歯の漂白剤)の有効成分で、ブリーチング剤と比べるとその濃度はずっと低いのですが、歯磨きをする際に毎日使い続ければ少しずつ確実にホワイトニングの効果が得られます。研磨剤が含まれておりませんので、歯磨きの頻度を極端に多くしていただいても大丈夫です。
- いつも使っている歯磨き粉に代えてご使用していただくだけの手軽さです。
- 虫歯予防や歯周病予防についても、市販の歯磨き以上の効果があります。
研磨剤は配合されていません。 - ずっと継続してご使用いただいても負担にならない低価格です。
- 前述のオフィス・ホワイトニングやホーム・ホワイトニングの効果を更に高めます(ブリーチング剤と同じ有効成分配合)。
- 過酸化尿素配合のため、多少刺激があります。小さいお子さんやお年寄りのご使用はあまりお奨めできません。
- 本格的なホワイトニングには抵抗がある方、他のホワイトニングを施術済みでその効果を持続させたい方などにお奨めします。
歯のマニキュア(ホワイトコート)
表面に光で固まるプラスチック材を薄くコーティングし、お好みの白さに仕上げる方法です。まず、歯に専用のプライマー(接着剤)を塗布し、白色樹脂(ベースコート)を塗って固めます。最後に透明で光沢のある樹脂(トップコート)を塗って、光をあてて固めて完了です。歯にマニキュアを塗るようなものだとお考えください。
※注意事項
ホワイトコートは、虫歯がある部分には塗れません。まず、虫歯の治療を終了させてからの施術になります。
- 患者さんにご来院いただき、歯科医が施術する方法です。
- フッ素配合の歯科治療用材料を使用します。
- お好みの白さを選ぶことができます。(鮮やかな白、自然な白など、6色。)
- 一回の通院で完了し、その場で歯が白くなります。
- 効果は3ヶ月程度持続します(マニキュアが剥がれるように、ホワイトコートも徐々に剥がれます)。
- 着色が強い歯や、補綴物(人工のつめ物、かぶせ物)も白くできます。
- 即効性を求める方、歯の着色が強い方、補綴物も一緒に白くしたい方にお奨めです。